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2020/11/12

海外展覧会終了しました

海外展覧会終了しました

先月、作品がフランスに渡りました。

場所は約4年前の家族ベルギー駐在のころ、もしあと1年長くいられたら是非訪れたいと話していた15世紀に創建されたクロ・リュセ城。国王フランソワ1世が幼少期を過ごしたことで知られ、彼によってイタリアから招かれ最期の時を過ごしたレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が晩年までモナ・リザに筆を入れ、城内にはその模写が残されるなど、由緒正しきクロ・リュセ城は、2000年にロワール川流域一帯の城館と景観は、ユネスコの世界文化遺産に登録されているそうです。また隣接しているレオナルド・ダ・ヴィンチ・パークの庭園には、レオナルドが構想した発明品が各所に展示されており、自然と文化を体験できる野外美術館となっています。

レオナルドの没後500年にあたる2019年には、クロ・リュセ城敷地内の古い建物を利用した文化施設が誕生し、レオナルドの絵画や建築の構想を紹介し、様々な催しが実施されています。今回この場所で日本のアーティストの1人として作品を展覧していただき、秋休みだったヨーロッパ各地から沢山の旅行者の皆さんや現地大使館関係の方など、開催中4日間で2500人以上ご来場いただきました。

またフランス・ロワールの名産ワインに、出展アーティストの作品をラベルに配したオリジナル・ワインやカレンダーを作成していただきました。

何より嬉しかったのは、行ってみたかった場所で、才能豊かなダビンチと作品が融合できたこと。また作品のタイトル"fleurier dans l'adversite"(逆境に咲く)"や作風に込めたメッセージから選んでいただけたこと。コロナ禍でイベントが来年以降に延期になる中、ロックダウン前に安全に行うことが出来たことをとても幸せに思います。

今回コロナ予防対策のため、日本から作家達は来場できませんでしたが、いつか機会がきたらこのご縁をいただいた場所をゆっくり訪れてみたいと思います。

この度お世話になったイベント関係者の皆さんやクロ・リュセ城責任者のガエル・イブラムサ氏に心から感謝をこめて。